街から始める鳥獣対策
.Wanna!ビジョン

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「街からはじめる」鳥獣対策

「.Wanna!(ドットワナ)」は、地域で深刻な課題となっている「鳥獣被害」に対して、「都市部と一緒に解決していこう!」というコンセプトのプロジェクトです。
鳥獣対策は、被害地域の方々が懸命に行っていますが、まだまだ解決には至っていません。
この要因の1つに「協力者の不足」があります。
これは、協力者がいないのではなく、協力する「方法」が十分ではないのでは、と私達は考えます。
「地域だけでなく日本の誰もが鳥獣対策に参画できたら、この問題が変わるキッカケになるのでは」
私達は、「街からはじめる」を合言葉に、都市と地域をつなぎ鳥獣対策地域を応援します。

鳥獣対策のいま

鳥獣被害は、自然豊かな地域だけの問題ではありません。実は身近な問題なのです。
最近はニュースでも取り上げられますが、イノシシ、シカをはじめとする野生動物による農林業被害は、依然として100億円を大きく上回る年間被害額となっています。この問題は、耕作地放棄や離農の原因、土壌流出による災害の誘発、希少植物の食害、車両・列車への衝突による経済損失、豚熱等家畜伝染病の媒介要因、そして時には命にすら関わる人的被害など、数字以上に深刻な影響を及ぼしています。
もちろん、各自治体は猟友会等と連携して捕獲活動を推進したり、捕獲罠の状況をセンサーやカメラで監視してハンターの負担を軽減するICT技術を取り込んだり、携わる地域の方々へ勉強会を行って正しい対策知識を身に着けてもらう等、多様な手段を講じています。

しかし、それだけでは解決に至っていない問題なのです。

まず、日本は狭い国土にも関わらず、地域ごとの気候・地形や植生、生息する動物が多岐に渡り、対策もその地域特性により大きく異なるため、一律に「ハイこれで!」というわけにはいかない事情があります。このため地域毎に試行錯誤を重ねていますが、結果、どうしても対症療法的になってしまうのです。

他にも、実はいろいろな課題があります。一般的には以下のようなことです。

①従事者の高齢化
②対策知識不足(不十分な対策がかえって被害拡大を招く)
③エコシステム(獲る→運ぶ→処理する→お金に代わる→それが次の捕獲の原資になる)ができていない。特に捕獲後の対応ができる地域が少ない
④広域・横連携の不足(ノウハウ、設備が非共用)
⑤ICT等による効率化が未整備(コスト面でも技術面でもまだこなれておらず、高年齢層中心に新技術が敬遠されることも重なり、積極採用に至りにくい)

これに加え、私達は、さらに大きく3つの課題があると考えています。

①農家の鳥獣対策に対する「やる気」へのケア不足
農家の本業は作物を作ること。「鳥獣対策はやむなく行うもの」です。自らの田畑を守るためとはいえ、見回り等への負担は大きく、「積極的にやりたい!」という気持ちにはなかなかなりません。
そのうち、諦めの雰囲気→離農や耕作地放棄→鳥獣被害の温床という悪循環へと陥るケースがままあります。特に猟友会がカバーできない地域は、農家の方々の積極性にかかっているところがあります。
②対策が属人的になりやすい~持続性の問題
熱心な強いリーダーがいる地域は対策が進みます。当たり前ですし良いことのように思えますが、それが組織的ではないと困ることが起こります。リーダーが何らかの理由で活動を辞めざるを得なくなると、同時に地域の鳥獣対策が萎んでしまうリスクがあるのです。鳥獣対策は何年も何十年も、安定的に続かなくてはいけません。
誰もが無理をしなくても回り、日本全国のレベルで採算を取りながら組織的に運営できる仕組みが必要なのです。
③都市部の認知と協力機会の不足
鳥獣対策は、自治体や猟友会、農協などの力を借りたりすることはあっても、基本的にはその被害地域内で問題解決にあたります。が、人口比率で言えば「被害地域以外の方々」の方が多いわけで、その方々から十分な協力を得られればより良いはずです。 実は、都市部の方々は決して「協力したくない」わけではありません。自分達の生活を崩すことなく協力できるのであればしたい、という想いを持つ方は多数いらっしゃいます。そういった想いが地域と繋がらず分断されていること、協力の機会が十分にないというのが課題なのです。

専門家でないチームが考える、新しい支援のカタチ

実は、このプロジェクトの発起人、株式会社WorkVisionは、鳥獣対策の専門家ではありません。東京にある、元・東芝グループのIT企業です。狩猟活動そのものはできませんし、ジビエ肉などを販売することもできません。
「そんな会社がなぜ鳥獣対策を?」という話は、いずれ.Wanna!マガジンの記事などで語るとしますが、私達は「直接的な鳥獣対策ができない」立場で鳥獣対策に取り組もうとしているのです。

前述の鳥獣対策の課題に、「被害状況も解決法も地域ごとに変わるので、画一的な対策を全国にゴリ押しできない」という内容がありました。そんなことをすれば、今までの投資・対策はムダになってしまいます。
それらを尊重し、人やお金の事情で規模が広げられなかったり、止まったり放置されたりしている対策を動かせるようにする。つまり私達は、「地域の鳥獣対策を加速する」という考え方に立っています。
されにそれを、「都市部の協力者を巻き込むことで実現可能にする」と方針づけました。

自ら狩猟ができない私達は、共感いただく皆様のチカラを集める場を提供し、鳥獣対策を応援します。
それが、罠オーナー制度プラットフォーム「.Wanna!」です。

罠オーナー制プラットフォーム「.Wanna!」

ドットワナアプリとは

鳥獣対策の1つのやりかたに、「罠オーナー制度」というものがあります。狩猟活動資金を得るために一口いくらで罠オーナー(出資者)を募集し、猟の成否により返礼品が贈られるというシステムです。
この制度は全国で実施されていますが、特に「募集」とい行為が実施者には負担で、クチコミや気の知れた仲間の範囲で「知る人ぞ知る」という感じの小規模・不定期なものが多いです。ホームページやSNS、メール等で発信される団体もありますが、よほどの知名度がない限り全国の潜在関心層には届きにくいのです。出資者の側も、見ず知らずの預金口座に現金を振り込むのはちょっと怖い、と思う方もいるようです。

罠オーナー制度プラットフォーム「.Wanna!」は、この罠オーナー実施者(以降、「わなヌシ」)と出資者(以降、「会員」)の仲立ちを行うスマートフォンアプリです。
わなヌシは、.Wanna!アプリに募集・狩猟予定期間、金額、捕獲成功・失敗時の返礼品等をプランとして登録します。 会員は、アプリ内で全国のプランを横並びで比較して、自分が応援したいと思ったプランに申込します。募集期間が終わり、プランが最低口数に達していれば、以降は従来の罠オーナー制度の流れそのままとなり、わなヌシによる狩猟活動が行われ、会員には成否に応じた返礼品が届きます。

また会員は,アプリ内の行動に応じて「貢献ポイント」を獲得できる、というルールがあります。全国の会員と比べあうことができるのは勿論、一定量の蓄積で貢献を証明する「貢献パスポート」がアプリに表示されるという機能もあります(2021年サービス開始より実装予定)。
貢献パスポートを提示することで、自治体やわなヌシから優待を受けられる予定です。
.Wanna!では、貢献してくださる会員の皆様はどんどん「えこひいき」します。「この地域は私が守っているんだ!」と実感するとともに、気持ちよく地域支援をしていただけるよう活動していきます。

また、コロナ禍をふまえて、.Wanna!はジビエレストランやジビエ精肉加工等,鳥獣対策に間接的に関わるショップにも参画いただきます。単純に肉塊を販売するのではなく、.Wanna!でしか買えない趣向を凝らした商品がラインアップされていきます。

.Wanna!マガジンとは?

現在お読みいただいている「.Wanna!マガジン」は、.Wanna!プロジェクトのオフィシャルサイトです。 このサイトは、.Wanna!のプロジェクトに賛同・共感いただいた「.Wanna!アンバサダー」が、.Wanna!プロジェクトに関心を持っていただいた皆様へ向けて発信するWebマガジンです。
.Wanna!アンバサダーは、猟師、狩ガール、ジビエ関係者はもちろん、様々なジャンルの方々で構成されています。ここでしか読めない、面白くためになる、お得な記事をお伝えしていきます。
また、.Wanna!としてのイベントのお知らせやキャンペーン情報などもここに掲載されますので、ぜひブックマークいただき、定期的にご覧下さい。
そして、この活動いいな、応援してあげたいな、と思われたら、ぜひ「.Wanna!」アプリから地域貢献をしてください。ご参加をお待ちしています。

さいごに

私達からの大切なメッセージです。
このプロジェクトは、都市と地域をスマートフォンで結び、地域の鳥獣対策の活性を応援する活動をしていきますが、これは決して、軽々しく動物の命でビジネスを行おうというものではありません。
正しい知識が広く伝わり、適切な対策が過不足なく施されることで、バランスの取れた共生社会となることを私達は望んでいます。 そのために、全国津々浦々の「鳥獣対策に取り組む仲間」とともに、真摯な活動を続けていきます。
ご理解のお願いとともに、ぜひ、その仲間としてチカラを貸していたいただけることを祈っております。

.Wanna!プロジェクト けものチーム一同

※.Wanna!は、株式会社WorkVisionの登録商標です。